House in Kemigawahama
検見川浜の家
築40年以上のマンションの一室のリノベーションである。初めて現場を訪問した時の事をよく覚えている。祖父母の家に行った時のような懐かしさと心地良さを感じる、古い建物がもつ特有の雰囲気があった。そのような古い団地が持つ魅力を壊さずに継承していくような感覚で設計を進めた。そこで建築空間は素朴な内装であることを心掛けた。できるだけ部屋を区切らず回遊導線をとりワンルームのような開放感のある構成とすることで、家具や本、日用品などを隠さずにあえて見せる手法をとっている。そこに感じるのは何気ない日常の生活に垣間見る生きる美しさである。住まいは壮麗華美である必要は無いということを改めて教えてくれたように感じる。

CREDIT
DATA
名称
検見川浜の家
所在地
千葉県千葉市
計画種別
内装設計
用途
専用住宅
施工面積
79.29㎡
設計期間
2018年4月〜2018年8月
施工期間
2018年9月〜2018年12月